政治的メッセージや社会風刺を歌った音楽は、斬新で、音楽性に優れ、かつカッコよくなければならないと思っています。
少なくとも私自身はそうでないと本気で聴くことはありません。 私は60〜70年代に学生生活をおくったので、当時の政治的メッセージを込めた歌を多く耳にしましたが、感心するものはありませんでした。それでも若者は反体制が当たり前だった時代の空気のなかで、ヒットした曲も少なくなかったようです。 さて、私自身の音楽ですが、私は最初から政治問題・社会問題を歌ってきました。しかし上記の3条件は全く満たせず、またストレートにメッセージを歌いこむのも美学に反する(粋でない)という意識があったため、遠回しな表現に終始していました。 たとえば成人後の第1作である「交通安全の歌」は世の右傾化を嘆き、左翼が弾圧される恐怖政治復活の警告のつもりでした。 「みんみん」は東アジアに相次いだ「民主化闘争」を私流のやり方で描写したもので、「みんみん」は「民民」という民衆の叫を表現したものでした。その他隠れ政治的・社会的メッセージ曲をたくさん作って歌いました。 その後、私は精神障害に苦しみ、挫折感と無気力に苛まれ、9年間音楽を離れることになりました。 復活後は、加齢により潔癖症が後退し、こだわりも減少したので、韜晦せずに政治批判・社会風刺を歌うようになりました。 しかし、「音楽で大衆を啓蒙する」などといった、だいそれた目的は全くありません。 まず第一には自分のため。すなわち自己の政治的立場を確認し、怯懦な言行と決別し、さらには、ともすれば落ち込みがちな自分自身を元気づけふるい立たせるため。 第二には、戦っている人を笑わせ、リラックスさせ、元気づけられたらいいな・・・という願望のため。 ですから、デモや集会で使われたらこの上なく光栄だと思っています。(多分無理) また、そのために「非営利であれば、著作権フリーである」旨公表しています。 詳しくは下記のホームページに記載してあります。 http://www.pluto.dti.ne.jp/~antiotak/ スポンサーサイト
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