中学校の同級生だったトモ君は、いじけた性格で、まじめに努力している級友をあざ笑い、馬鹿にしていました。
成績の良い級友を、「ガリ勉野郎」とか「点取り虫」とか言って非難していました。 トモ君の成績はクラスの中くらいでしたが、家では全く勉強をしていないと公言し、全く勉強していないのにこの成績だから、俺は頭がいいんだと自慢していました。 そして、真の実力は抜き打ちテストで試されると言って、教師に抜き打ちテストをするよう執拗に要請しました。 また、トモ君はスポーツが大嫌いで、懸命にトレーニングに励む運動部員を嘲笑し侮辱しました。 そのため、トモ君は上級生の怒りを買い、呼び出されて制裁を受けました。 それ以来、トモ君の性格はいっそうねじ曲がり、努力とか根性とか友情とかいう言葉を心底嫌悪するようになったのです。 私も何度もトモ君の被害にあいました。 一例をあげれば、こんな風です。 マラソン大会のとき、私は新品の靴をはいていました。 トモ君はその靴を見て、 「いい靴だな。金持ちだな。お前の親はあくどくもうけているんだろうな。 そんないい靴を履いているんだから、さぞかし速いだろうな。 遅かったら笑いものだな。恥ずかしいな。へへへ。」 と、ネチネチからんだのです。 私はマラソンの途中でころんでしまい、足を傷めて、やっとのことで完走したのですが、順位はかなり後ろでした。 すると、さっそくトモ君がやってきて、 「いい靴を履いても、のろまはやっぱりのろまだな。 ああ恥ずかしい。そんなざまでよく生きていられるな。死ね。」 と言ったのです。 今思い返しても腹が立ちます。 風の便りで、トモ君が公立学校の教師になったと聞いた私は、我が耳を疑いました。 なんということでしょう。信じられない話です。 有力な政治家のコネでもあったのでしょうか。 あるいは、中学時代から右翼的な言動をしていたので、そのあたりが評価されたのかもしれません。 トモ君は、いったいどんな授業をしているのでしょうか。 きっと宿題なんて出さないのでしょうね。 「家で勉強する奴は馬鹿だ」なんて言ってるのでしょうね。 成績は抜き打ちテストだけで判定しているのでしょうね。 まさか運動部の顧問なんかやってないでしょうね。 おい、どうなんだ、このやろう! スポンサーサイト
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--- 「いじけた」という表現は ---
「ねじけた」という表現のほうが 文脈にとって適切なのでは ないでしょうか
| てきとう | URL
| 編集 | 2005/07/20 23:38 |
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