「なるほど、男に包丁をつきつけられて、売上金1万8千円を奪われたのですね。犯人はどんな男でしたか。」
「猫背の小男で、背広を着て、眼鏡をかけて、半禿で白髮で、口元が下品で、額に皺がいっぱいあって、右手をいつもポケットに入れて、汚い声で、北関東方言で、息が臭いジジイでした。」 「猫背の小男で、背広を着て、眼鏡をかけて、半禿で白髮で、口元が下品で、額に皺がいっぱいあって、右手をいつもポケットに入れて、汚い声で、北関東方言で、息が臭いジジイですね。 今コンピューターで検索しています。 おや、情報不足のようです。 他に何か特徴はありませんでしたか?」 「うーん、思いつきませんね。」 「息が臭いと言いましたが、どんなにおいだったのですか?」 「クソのにおいがしました。この野郎クソを食っているのかと思いましたから。」 「息がクソのにおい・・・ あっ33件ヒットしました。 この中のどれが犯人ですか?」 「こいつです。これが犯人です。」 「壱岐岳哉、68歳、住所不定、無職ですね。 さっそく手配しましょう。」 スポンサーサイト
|
|
| HOME |
|